SCBの17箇条
第4:企業(組織)ブランド、商品ブランドを使用しない
企業ブランドや商品ブランドを使い、かつ広範にブランディング効果を得るためには、資金を用いてテレビやラジオ、ウェブなどでの露出が必要となります。
資金を投じなくても優れたアイデアや商品ならブランディングは可能かもしれません。たとえば宮崎県小林市の移住促進PR動画「ンダモシタン小林」は話題になりましたし、優れたコンテンツだと思います。では、これを狙って作れますか?このクオリティのものを作ろうとすると、それこそ資源の投下が必要となるのではないですか?
口紅や清涼飲料水のブランディングには多額の資源が費やされます。口紅の色やジュースの味は、来年には飽きられていることがわかっていても、テレビにラジオにウェブにと頻繁に真っ赤な口紅は踊るのです。たとえひと夏の寿命だとしても、インプット以上のアウトプットを得られればその戦略は正しいのですから。
地域コミュニティブランドでは、企業や商品のブランディングは大事だと思いますが、資源を持たない地域においては、活動やコミュニティをブランディングする方が得策だと考えます。モノよりも活動やコミュニティのライフサイクルは長いと考えているからです。活動やコミュニティをブランディングし、そこからモノが生まれる。生み出すまでに費やした時間と労力を物語にしてコミュニティから発信するというおまけまで付いてきますよ。